イヤーピース「JIJU」

  • ■ イヤーピース「JIJU」は「前方方向からの歪のない音」として聴取出来るようフェーズプラグを組込む事で、当社が世界で初めて開発・製品化した「頭外定位イヤーピース」です。前方方向からの自然であたかもコンサートホールやライブ会場で聴取していているかのような生音の再現を可能にしました。
  • ■ 従来のイヤホンやヘッドホンの最大の課題は、「頭内定位」であり、これらの視聴上の違和感はほとんど解決されないまま商品化されてきました。また、イヤホンから出音した音が、外耳道経由で鼓膜に伝える際に問題となる「外耳道との密閉性悪化」による低音不足や漏れ位置差による違和感、「固有値共振」によるノイズ感、「共鳴管現象」による音質劣化、「左右相互間の音伝達の遮断」等、本来耳で直接聴取している音とは異なっていることも問題となっていました。
  • ■ これらの多くの問題を根本から解決する全く新しいイヤピースを独自に開発し、「JIJU」(耳珠)と名付けました。特徴としては、方向を逆に挿入したようなカップ型のイヤピースに、栓体であるフェーズプラグを付加したこと。さらに、頭外定位(前方定位)を図る為にカップの付け根付近前方方向の一部に、低音不足に陥らない程度の小さな孔を創設し前方に出音発生させ、耳介で集音した音を同じ孔から聴取出来るよう、大幅な構造の変更を行う事で「頭外定位」の実現を図りました。(イヤホン側の変更で更に改善も可能)
  • ■ 具体的な方法としては、イヤーピースのカップ開口部を外耳道側にする事で、カップ縁部は柔軟性が高く外耳道との追従性が飛躍的に向上。上記の効果を出す為には外耳道との密閉性の確保が絶対条件であり、適切なサイズを選定頂くことで「頭外定位」の効果が最大限発揮されます。外耳道とのフィットエリヤは、カップ端のR部からイヤーピース中央部付近までと、全幅の半分程度までを占めており柔軟性の高さから密閉度はシリコン製では最大とみられ、これまで多くにみられる様なイヤホンを手で押込まないと低音が出ないようなことは無くなります。
  • ■ イヤーピースの中央筒部に比重が全く異なる金属等の栓体であるフェーズプラグを組込む事で、イヤーピースの持つ固有値共振や共鳴管現象を基本構造面から徹底排除しました。これによりノイズ原因の根本的対策を図っています。
  • ■ イヤホン駆動部からの音源を、一旦カップ内を経由させることにより反射・遅延・拡散、並びにフェーズプラグ組込みによる防振・位相の改善等により音をコントロールすることで、カップ内から外耳道へのノイズ感の無い均一化したシャワーのような自然な音を届けます。
  • ■ カップ内の音の一部をカップの特定位置に設けた孔から耳珠(JIJU)付近の前方に向けて放出し、その音を耳介で集音し耳珠付近の孔から取り込む事で、前方からの音として方向感を得ています。また、耳珠等で反射した音は耳付近でも拡散し、耳の特性・構造を最大限活用し自然な試聴感が得られる要因となっています。
  • ■ 一方で、音の一部を外耳道にダイレクトに伝える為、栓体であるフェーズプラグ先端に小さな孔を設けています。これらにより、前記
    ①メインであるカップ内の反射・遅延・拡散を伴った音、②カップ前方方向からの反射音、そして③フェーズプラグ先端の小さな孔からの音、これらの①~③の時間差と方向感を合わせもった歪の無い音を、外耳道とほぼ同じ開口面積を持つイヤーピースから放出し、本来裸耳で聴取する際の状態に近づける事で、より自然な音の再現を可能としました。
  • ■ 耳の独特な形状はパラボラアンテナのような役割を持ち、若干前方に向いていることで音源が横から少し前方付近の感度が最大で、更に前方へ向くほど聴こえにくく方向感が曖昧になります。それを補うため前と後方向の音源特定は左右の耳での音量差と到達時間差によって判断しているとみられます。また、左右の耳はそれぞれ単独でも方向感を得ていることは片耳を塞ぐ簡単な実験でも確認できます。(片耳単独での横方向感度の検知精度は高いが、前後と視聴する耳の反対側の方向感度は極端に落ちる)
     耳の部分的な機能として、耳入口の外耳道の前側にある「耳珠」という突起(凸)部は、耳のパラボラアンテナ部で受けた音を耳珠で受けて外耳道へ導く際に機能しているとみられ、方向感を得るための重要な部位と考えられています。ちなみにコウモリは、超音波を出しながらその反射音を受け止める「反響定位」エコーロケーションにより夜間でも飛ぶことが出来ます。この耳珠が極端に発達しており方向感を得ることで飛行出来ると言われています。「JIJU」は前述のように、この突起(凸)部である「耳珠」付近に音の一部を放出し、耳介で集音した音、又は前方方向に放射した音を直接聴くことで、前方向と横方向に広がる音としての方向感、並びに臨場感を得る基本構造となっています。
     疑似的な手法で行う例としては、伝達特性をデジタル信号(DSP)で処理する「畳み込み演算」による頭外定位化は、左右の時間差等の処理に基づくため横方向の効果に対し、前後方向は苦手とされるようである。一方で、イヤーピース「JIJU」は双方の片耳単独でも方向感を得られる基本特性・構造をそのまま応用することで、より自然な「頭外定位」の試聴感を得ることを可能としています。
  • ■ 特許第6271795号で特許取得済であり、海外特許も視野に入れ特許国際条約PCT出願済となっています。
  • ■ 現時点ではメーカーさんとの契約までには至っておりませんが、イヤーピースを通常使用権での契約を基本に使っていただける企業様を募集している段階です。